マメに更新が出来なくて本当に申し訳ありません.....orz
丸Zの『Z1』に対して、今回は角Z『(K)Z1000MK-U』のご紹介です!
・・・・さっきから(K)という文が使われているのですが、
これには理由があります。
実はマークU(厳密にはZ1000やZ1-Rも)には
『Z1000MK-U』と『KZ1000MK-U』の二種類が存在します。
Z1000MK-Uは「欧州(ヨーロッパ)仕様車」
KZ1000MK-Uは「北米(アメリカ)仕様車」
となります。
※当時、ヨーロッパでは「KZ」という言葉を使うことが
出来ない事情があったようです。
(ここでは説明しませんが「ドイツ KZ」と検索してみてください)
それぞれの仕向地の違うところを、
実車を確認しながら説明をしていきたいと思いますヾ(*´∀`)ノ
マークUは、
・1979年モデル Z1000-A3(排ガス規制車輌のA3Aもアリ)
・1980年モデル Z1000-A4
のたった二年の製造。
※ちなみにA1はZ1→Z900→ボアアップ版の『(K)Z1000』です。
(キャリパーがFフォークの前部にマウント。A2は後部にマウント。)
Fマスターシリンダーのカップが丸はA1、角がA2です。
A1、A2共に北米はシングルディスク、欧州はダブルディスクとなります。
北米仕様と欧州仕様は車体番号でも見分けられます。
北米仕様→KZT00A-52・・・・〜
欧州仕様→KZT00A-038・・・〜(A3)
KZT00A-041・・・〜(A4)
※北米仕様はノックダウン生産の為、A4モデルは無し
当店の在庫車輌はKZT00A-044・・・なので
『欧州仕様のA4モデル』ということが判りますね。
基本的にA3モデルとA4モデルには大きな違いはありませんが、
A4モデルにはこのように三つ又エンブレムが標準装備されています。
スピードメーターは240km/hのフルスケール。
※欧州仕様のキロメートル表示に対して
北米仕様はマイル表示となります。
ハンドルは北米仕様のアップタイプに変更。
※欧州仕様はこれより少し低いセミアップ(コンチ?)ハンドルです。
コンチハンドルにしなかった理由は後ほどご説明します。
実は北米仕様のハンドルはZ1及びZ1000と共通なんです
(80cm幅)。コレ、マメ知識です。笑
ライトスイッチは欧州仕様→ON/OFF有り 北米仕様→常時点灯です。
※入庫時にセルボタン欠品だった為、PMCの新品に交換済み。
ミラーは左右ともカワサキ純正品。
実は現在でも手に入ります。(笑)
品番は「56001-1030」です。
テールカウル内に収まるべきリフレクター(反射板)。
実はアレ、北米仕様だけなんです。
欧州仕様はこのように黒いプラスチックで覆われています。
それとリアウィンカーのマウント位置。
欧州仕様はナンバーの真横にマウントに対して
北米仕様はリアタイヤの中心辺り
(写真のゴムキャップで覆われてる箇所)となります。
※ウィンカーのマウント位置はZ400Jの
北米&欧州仕様でも異なっています。
リアフェンダーも仕向地によってことなります。
写真のフェンダーは短いものが付いていますので
「北米仕様」になります。
欧州仕様はもっと長く、最下部にリフレクター(反射板)が
装着されています。
テールレンズは欧州仕様のままの為、
残念ながらこのままでは車検に適合しません(汗)
北米仕様のテールレンズもしくはリフレクターが必要となります。
ガソリンコックはピンゲルのものに変更されています。
外装はリペイント無しのオリジナル塗装(当時物)。
細かいキズ等はありますが、ツヤもあり綺麗な状態です。
オリジナル塗装の証。
白丸で囲っている部分の金ラインがうっすら重なっているのが
お分かりになりますでしょうか?
当時のライン(転写シール)を使っていることがよくわかります。
(塗装ではこの重なりはだせません)
左右のレバーにクリアコーティング。モチロン当時物。
転倒歴な無いことがよく判ります。
さらにこの希少?なフラッシャーブザー!
ウィンカーの消し忘れもありませんっ!笑
旧車がかなり枯渇しているこの時代。
これだけオリジナル度が高い車輌はなかなか見掛けることが
出来なくなってきました.....。
Z1000MK-Uもかなり高額化しているのも事実であります。
悪徳な業者にダマされないように
ご自身が車体番号や仕向地の違い等の知識を持ち、
お気に入りの一台を見つけ出すことが大事です。。。
旧車購入に関するご相談やアドバイスも承ります。
他店購入車でも大丈夫です!
このブログを読んでくれた皆様には、
「最高の一台」と巡り逢えますように......。
Z1000MK-Uの動画はこちら
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